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こんにちは。
今日はSDNのビジネスアプリケーションでの利用方法について考察したい思います。

SDN=Software Defined Network、直訳すると「ソフトウェア定義ネットワーク」でしょうか。
これは、これまでネットワークスイッチなどのネットワーク機器内部に持っていた「コントロールプレーン」の機能を他の機器に移し、「コントロールレイヤ」として一元化することにより、複数のネットワークデバイスを集中的に制御できるようにする技術です(図1)。

図1
この「コントロールレイヤ」のAPIが公開されることによって、ビジネスアプリケーションからネットワークの制御ができるようになります。

これができるようになると、どのようなことが起こるのでしょうか。

以下、NTT-Communications(NTT-Com)のサービスである、「e-VLAN」と「Arcstar IP-VPN」を用いて、利用例を考察してみたいと思います。

上記のサービスには、いずれも足回り回線の帯域を保証するアクセス回線メニューがありますが、その中に「バーストイーサアクセス」というメニューがあります。
「バーストイーサアクセス」とは、NTT-Comが2009年7月に開始したイーサネットのアクセス回線メニューで、一部アプリケーションによる通信のみ帯域(物理回線の10%)を保証し、他の通信についてはベストエフォートで物理回線の最大帯域まで利用できるサービスです(http://www.ntt.com/vpn/burstether/)。

ここで、アクセス回線の帯域制御にSDNを用いれば、現在のサービスとは別の考え方でバーストトラフィックを提供できる可能性が考えられます(表1)。

表1

たとえば、夜間のバッチ処理やデータセンタ間でのデータレプリケーションのような、特定処理実行中のみ大きなトラフィックが必要となる場合に、その処理の実行中のみ帯域制限を外すような制御をビジネスアプリケーションから実施することができると考えられます(図2)。

図2

また、こちらは実際にNTT-Comの資料(SDNに対する通信事業者の取組みと今後の期待 2013/7/19 NTT-Communications 佐藤陽一)にありましたが、帯域制御をキャリアによるプロビジョニングを介さずに、カスタマポータルから直接設定変更するような使い方もできそうです。(帯域制限を外している間は、従量課金に切り替えるような課金制御も併せて実施する必要があります。)

今後、ネットワークプロバイダやデータセンタ事業者によって上記のようなサービスが提供され、ネットワーク・サービスのAPIが公開されれば、低料金で効率的かつ柔軟なネットワークを利用できるようになるかも知れません。
その際は、公開するAPIはぜひとも標準に準拠したものにしていただきたいと思います。